10月になって1回目の代々木上原教室再開で、生徒さんが大きな器を継ぐのにチャレンジしました!
オーバル型の美しい器は、横幅が30c近くあります。結構ずっしりします。継いだらまた違う景色になってお料理に違う花を添えられそうで、出来上がりが楽しみです。
最初はどのパーツがどこに収まるのか、写真のようにメインディングテープでつけてみます。
すべてパーツがあった場合は、それぞれの断面に麦漆をつけて20分くらい置いておきます。
麦漆の粘着度を高めてからそれぞれのパーツをくっつけていくのですが、器にアールがあるほど下に落ちようとするので、落ちないよう留めておけるように20分くらい放置しておきます。
でも、湿度によって放置する時間は変わりますので、目安として20分くらい、麦漆の色が濃い茶褐色に変わってきた頃が一つの目安です。
そして一気に全てのパーツをつけていきます。
するとこんな感じにくっつきます。しかし、まだパーツごとには緩い感じでくっついていますので、ここから少しずつパーツとパーツを密着させていきます。右上にある竹べらで段差を確認しながら、微調整をしつつ段差がないようにしていくんですね。写真の茶色くぴっぴっと出ているところが、竹べらで段差を確認したところです。四六時中触っていなくても良いので、ある程度くっついたら別の作業(他の継いだ器の掃除など、掃除とははみ出た部分をきれいに削ったり、滑らかに整えていく作業のことです。)もしつつ、またこのお皿に戻って段差を確かめたりと、作業を進めていきます。
このように、教室に来られる際は2、3個壊れた器をご持参していただいた方が、作業の待ち時間に他の作業が出来ることになります。
落ちないように外側をメインディングテープで軽く留めて、漆風呂に入れます。
ここまでの作業が教室の約2時間で終了しました。
この先の作業は進行に沿ってアップしていきますね。
工程を知ってもらうと、なるほどーっと、更に興味が湧くのではないでしょうか。
次回をお楽しみに!!!