雨が降って、ぐっと気温が下がってきましたね。
一雨ごとに寒く(涼しく?)なっていくんでしょうかね。
さて、金継ぎは伝統的な手法で磁器、陶器または漆の器を修復するのですが、材料は日々進化しています。
それがガラス用漆です。ガラス用漆も種類が増えてきて、なかなかに使い勝手が良いものになってきました。
接着をよくするために科学合成物を天然の漆に混ぜてあるのですが、円家が使用するガラス用の漆は食品衛生法に適合しているものを使用しています。つまり、口に入れても大丈夫なガラス用の漆と言う事です。
かぶれない新うるしなどは食品衛生法に適合しているものはありません。
なので、食器など口をつける物には使用しない方が良いと思います。
実際新うるしのメーカー側の説明書にも書かれていますね。
化合物を使いながら食品衛生法にも適合させるのは大変な事だと思います。
漆製造業者さんの努力には感謝しかありませんね。
本題に戻って、写真のガラスのグラスですが、縁が少しかけてしまいました。金継ぎを習い出して初期に一回補修したのですが、経年で(好きなグラスなので使う頻度も多い)、取れてしまいました。
初期の頃は、金箔を焼き付けるくらいで。後は普通の漆を使っていましたので今とは材料が違いました。
今回はガラス用の漆を使って仕上げてみようと思っています。
ガラス用の漆は生漆から、呂色、絵漆まで全て揃うようになりました。進化しています。
まだ途中段階ですが、仕上がりましたら再度アップしますね。お楽しみに。