1月、早くも17日過ぎてしまいました。しかし最近のオミクロン株の感染力には驚きますね。冬にはコロナの第6波がくるかもと研究者や医師の先生方は予見されていましたが、こんなに急速に広がるとは・・・
こんな時こそ金継ぎで心穏やかに過ごしたいものですが、緊急事態宣言発令となりますと、教室をお休みせざるを得ません。そうならないことを祈りつつ、蔓延防止重点措置発令となりましても緊急事態宣言発令されるまでは、教室は続ける予定です。
で、金継ぎを始める生徒さんから、ご持参の器を出されて「何回で完成しますか?」と良く聞かれるのですが、
伝統的な本漆を使った継ぎ方ですと、通常の欠けくらいで最低8回(1つの器に欠けが何箇所あっても)はかかりますとお答えしています。乾いてから次の工程にかかりますので、同時に2工程とか出来ないのです。
step by stepでして。これは順調に進んだとしてです。またその人それぞれ得て不得手がありますので、苦手な作業は上手くいかなければ2回かかるかもしれません。工程を楽しんでもらえればと思います。
そうやって継がれた器は、さらに愛着が増し、何を盛り付けようかなと考えるのも楽しくなります。そして本漆を使った伝統的な金継ぎの良いところは、失敗しても何度でもやり直せるところです。(何度もやり直したくないとは思いますが。笑)くっついても、段差ができてしまったてやり直したい時は水から煮れば、接着面が取れて元の割れた状態に戻ります。
ちょっと、時間の流れをゆっくりにして器と向き合うのもコロナ禍には良いのかなと、生徒さんの器の数々を見て思うのです。