滋賀、京都、奈良 その壱

リフレッシュ休暇で滋賀、京都、奈良を訪れました。

何より、比叡山延暦寺に前から行きたかったのです。個人的な話ですが、私は浄土真宗本願寺派のお寺の檀家で、改組である親鸞さん(庶民派は感じがするのでそう呼ばせていただいています。)と親鸞さんが弟子となった法然さんが修行した延暦寺を一度見てみたいと思っていました。

 

そして、今年が延暦寺の開祖である最澄さん1,200回忌と言うことで、法華総持院東塔と戒壇院が特別拝観できるとあって、この機会に行かないと一生行けない気がして、えいやっ!と重い腰を上げました。(笑)

(行ける時に行っとかないと、これから先何が起こるかわからないと、コロナ禍を体験して思いましたね。)

法華総持院東塔はお経、写経を収めた塔で、戒壇院はお坊さんが僧侶の許可をもらうための御堂です。

法華総持院東塔を陽とするなら、戒壇院はまさに陰でこの世に生まれてくる過程を体験するかのような御堂でした。

 

延暦寺内にある延暦寺会館に泊まりました。

そこからの琵琶湖の夜明けが絶景で、刻々と変わっていく景色を見て、この景色を最澄さんも法然さんも、親鸞さんもみたのかと思うと、なんだかじわじわとお三方が身近に感じてきたのです。(おこがましいですが。)

夜明けがこの景色です。なんと美しいことか!久しぶりに心が洗われる気持ちでした。

それから、雲海があらわれ、琵琶湖を覆い尽くして行きました。

初めてみました、山じゃないところの水の上の雲海。

そしてこの景色になるわけです。凄いですよねー。

なぜ夜明けから起きていたかと言うと、根本中堂(本堂)で朝のお勤めに参加できるとあって、起きていたのです。しかし、朝焼けから、雲海、クリアな琵琶湖まで見れたのですから、やはり早起きは三文の特というべきでしょうか。

そして早く起きてお堂を巡れたせいで誰一人いないと言う、爽快感!

こんなこと滅多にありませんね。そして、開祖や他の上人たちに想いを馳せつつ、どうしても考えるのが信長さんのことでしょう。

ここを焼いてしまったのですから。

しかし、こんな傾斜のきついところを責めるなんて凄い執念というか、決めたらやるというか。

多分、僧侶たちは武装していたとはいえ、ここ迄は来ないと思っていたのではないかと思います。

 

根本中堂にある「不滅の法灯」は、信長さんの焼き討ちの時一度消えたそうです。ですが、焼き討ち前に法灯を山形県立石寺に分火(と言うんでしょうか?)していたので、再建の際に立石寺から戻されて、今もこんこんと燃えている今日に至っているそうです。

虫の知らせか、縁なのか。

 

やはり画像や本でみているのとは大違い、体や心で感じることが大切と思いつつ、次の場所京都に移動となりました。

京都は、金継ぎの道具を探したり、知人にあったりとその次の奈良にいく前の安息の地として過ごしました。

そのニはまた次回に。いつになるやら、しばしお待ちを。(笑)